雑誌「明潮24」の記者・藤井修一は、認知症の母と妻と暮らす。
母親の世話は妻に任せきりで、妻から施設に入れるように頼まれている。
ある日、編集長から死刑囚・須藤純次の3つの殺人告白手紙を受け取る。藤井は須藤と面会し、告白の信憑性が高いと感じて調査を進める。
編集長からは調査を止められるが、藤井は事件の真相に迫るため、事件現場を訪れ、関係者から話を聞く。次第に事件にのめり込み、出社をせずに調査に没頭するようになる。
調査結果をレポートにまとめ、警察に資料を提出。また、記事を「明潮24」に掲載し、世間の注目を集める。警察は保険金殺人を立件し、主犯の木村を逮捕する。
しかし、他の事件については立件されず、藤井は調査を継続する。一方で、母親の世話に限界を迎えた妻から離婚を切り出されてしまう。
須藤の公判に情状証人として出廷した藤井は、須藤の「生きて罪を償いたい」という言葉に怒りを爆発させる。妻とは離婚せずに母親を施設に入れることを決断する。
木村に面会した藤井は、調査を続けることを伝える。木村からは「自分を一番殺したいと願っている人物」として指差される。
要約
- 藤井修一は、認知症の母と妻と暮らす。
- 母親の世話は妻に任せきりで、妻から施設に入れるように頼まれている。
- 死刑囚・須藤純次の3つの殺人告白手紙を受け取る。
- 須藤の告白を信じて調査を進める。
- 編集長から調査を止められるが、独自に調査を続ける。
- 事件の真相に迫るため、事件現場を訪れ、関係者から話を聞く。
- 次第に事件にのめり込み、出社をせずに調査に没頭するようになる。
- 調査結果をレポートにまとめ、警察に資料を提出。
- 記事を「明潮24」に掲載し、世間の注目を集める。
- 警察は保険金殺人を立件し、主犯の木村を逮捕する。
- 他の事件については立件されず、調査を継続する。
- 母親の世話に限界を迎えた妻から離婚を切り出される。
- 須藤の公判に情状証人として出廷する。
- 妻とは離婚せずに母親を施設に入れることにする。
- 木村に面会し、調査を続けることを伝える。
ポイント
- 藤井の家族関係と、事件の告発を受けた経緯を簡潔にまとめた。
- 藤井の調査の過程と、事件の真相に迫る姿勢を強調した。
- 藤井の家族関係の変化と、調査に没頭する姿を描写した。
追加情報
- 藤井は、須藤の告白を信じて調査を進める理由として、須藤の告白が詳細かつ矛盾がなく、須藤が死刑囚であるという点が挙げられる。
- 藤井は、事件の真相に迫るため、事件現場を訪れるだけでなく、被害者の家族や友人、警察関係者など、関係者から話を聞き、また、事件に関する資料を収集するなど、徹底的な調査を行った。
- 藤井の調査の結果、保険金殺人は立件されたが、他の事件については立件されなかった。これは、被害者の遺体や証拠が残されていなかったことや、事件当時の証言が曖昧だったことが理由と考えられる。
- 藤井の妻は、母親の世話に限界を迎え、離婚を切り出した。これは、藤井が事件の調査に没頭し、家庭を顧みなかったことが原因と考えられる。
- 藤井は、須藤の公判に情状証人として出廷し、須藤の告白を信じていることを証言した。しかし、須藤が「生きて罪を償いたい」と話す姿に怒りを爆発させ、須藤の死刑を望むことを表明した。
須藤純次（ピエール瀧）暴力団の元組長で死刑囚
須藤純次は、映画「凶悪」に登場する、暴力団の元組長で死刑囚です。彼は、人を殺すことに対して無感情であり、信頼する人々に対しては深い情を持つ一面があります。裏切りを嫌い、殺害行為を「ぶっこむ」と表現します。また、彼は覚醒剤を常用し、鯉のタトゥーを持っています。
彼は不動産ブローカーの木村と協力し、殺害や土地詐欺などの犯罪に関与します。木村による五十嵐の裏切りの虚偽情報を信じ、五十嵐を射殺しますが、後に木村の策略を知り、彼を許せずに自身の裁判で証言します。
逮捕後、キリスト教に改宗し、和やかな態度を見せますが、藤井との面会では激昂することもあります。藤井に対し、木村が関与した犯罪について情報を提供し、その結果木村も逮捕されます。
要約：
・須藤純次は「凶悪」の登場人物で、無感情な殺人者でありながら信頼する人には情が厚い。
・覚醒剤を使用し、殺人を「ぶっこむ」と表現する。
・木村と共謀し、犯罪に関与。木村の裏切りにより五十嵐を射殺し、後に木村を許せなくなる。
・逮捕後、キリスト教に改宗し、和やかに振る舞うが、藤井との面会時には怒りを見せることもある。
・木村の逮捕に貢献し、自身の裁判で木村を許せなかったことを明かす。
木村孝雄（リリー・フランキー）殺人をも辞さない冷酷な人物
木村孝雄は茨城の不動産ブローカーで、「木村商事」の経営者です。彼は金に目がなく、殺人をも辞さない冷酷な人物でした。彼は借金取り立てで菅原を殺害し、島神の土地を奪うために生き埋めにして殺害。更に、金銭的困窮に陥った牛場を保険金のために殺害し、五十嵐を須藤に殺させました。
木村は、殺人行為を須藤に委ねることが多かったが、彼自身も人命を軽視していました。金と土地を獲得するためならば何でもするという考えで行動し、その結果、保険金殺人で無期懲役の判決を受けました。
要約：
木村孝雄は茨城の不動産ブローカーで、「木村商事」を経営。
金銭目的で菅原、島神、牛場、五十嵐を殺害。
殺人は須藤に任せるが、人命を軽視する冷酷な性格。
保険金殺人で無期懲役判決を受ける。